そのまま食べても美味しいハナビラタケですが微粒子にする技術が発達し、ドリンク、粉末、錠剤など、いろんな形でとることができます。
こちらではハナビラタケと他のキノコとの違い、キノコの繊維に含まれるβグルカンの効果などについて紹介します。

ハナビラタケの特徴はβグルカンの量

古来からキノコは漢方薬としても親しまれてきましたが、キノコ由来の抗がん剤として、シイタケに含まれるレンチナン、スエヒロタケのソニフィラン、カワラタケからとれるクレスチンという成分が、日本では正式な抗がん剤として認可されています。

この成分はすべてβグルカンの一種ですが、ハナビラタケにはβグルカンが大量に含まれています。

“幻のキノコ”と呼ばれ、めったに手に入らなかったハナビラタケでしたが、世界で初めて人口栽培されたのは平成8年のことでした。

そして、栽培に成功したハナビラタケを、財団法人日本食品分析センターが分析試験にかけたところ、抗がんとして有名なアガリクスの3~4倍ものβグルカンが含まれることがわかりました。

アガリクス100グラムのβグルカン量は11.6グラム、マイタケは8.1グラムですが、ハナビラタケには43.6グラムも含まれています。

免疫機能を高めるβグルカン

βグルカンは、キノコの繊維に含まれる成分ですが、キノコの種類によって、βグルカンの種類が違います。

  • アガリクス、マイタケ、シイタケ…β(1→6)Dグルカン
  • ハナビラタケ、レイシ…β(1→3)Dグルカン

ハナビラタケに40%近く含まれているβ(1→3)Dグルカンは、βグルカンの中で最も有用性の高い成分。免疫賦活作用やガンに対する予防効果、抑制効果などの効能が認められています。

また、βグルカンはキノコ類だけでなく、イースト菌やビール酵母にも含まれています。

幻のキノコ「ハナビラタケ」とは

ハナビラタケは、ハナビラタケ科、ハナビラタケ属に属するキノコで、学名をSparassis crispa (スパラシス・クリスパ)と言います。

ハナビラタケという名は、成長して花が開いたような形になることからついたようです。

形は開ききったボタンの花に似ていて、色は白っぽく、ややクリーム色がかったものも。高さ10~30cm、直径が20~40cmとかなり大きく、枝分かれをくり返しながら成長します。

花びら部分は厚さ1ミリ程度で平たく波打ち、カリフラワーのような形なので、欧米では“カリフラワーマッシュルーム”とも呼ばれているようです。

日本の生息地は?

日本では北関東から北海道の亜高山地帯に生息し、夏から秋にかけ、カラマツやブナなどの切り株や枯れた幹の根もとに、ごくまれに生えてきます。

ハナビラタケは、海抜1,000m以上の高地でしか採れず、成育温度や湿度がかなり限られている生物。すべての条件がそろった場合にのみ成長するため、「幻のキノコ」と呼ばれています。